2020.10.9
ジョーンズデイリーファームの故郷、フォートアトキンソンへようこそ
ウィスコンシン州に対してアメリカ人が持つイメージと言えば、美味しいチーズの産地であること、そしてスポーツファンにとってはNFLのグリーンベイ・パッカーズがお馴染みでしょう。五大湖のうちの二つであるスペリオル湖とミシガン湖に隣接したウィスコンシン州には豊かな自然景観があり、またアメリカの酪農農場のうちの4分の1がこの州にあることでも知られています。
ロック川のほとりにあるのがフォートアトキンソンという名の小さな町で、現在の人口は約1万2500人ほどです。この地名は、アメリカ軍とこの地の先住民の間で起こった「ブラック・ホーク戦争」の時代にこの地に仮の砦を築いたヘンリー・アトキンソン将軍(1782 – 1842)にちなんで名づけられました。終戦後、砦は使われなくなりましたが、ニューヨーク州など東部の州から移住してきた人々が砦の材木を使って家を建設し始めました。
1940年までには砦はほとんど跡形もなく撤去されていましたが、その上に新しい地域社会が形成されていました。
すべてはチーズから始まった
この時代に移住者としてバーモント州からやって来たのがマイロ・ジョーンズと妻のサリーです。1832年にフォートアトキンソンへ到着すると、ジョーンズ家はウィスコンシン州では最も初期の酪農農場を創設しました。彼らの息子のマイロ・C・ジョーンズは35歳の時にリウマチを発症し、家族で農場を営むことができなくなりました。そこで彼は母親のオリジナルレシピによるソーセージの販売を始め、1889年にジョーンズデイリーファームを設立しました。両親から受け継いだ土地は、健康的で優れた味わいのソーセージを製造する拠点へと変貌しました。今日でも多くの人々に親しまれているソーセージです。
ジョーンズデイリーファームのこの拠点では長年にわたって数々の重要なイベントがあり、たくさんの大切な人々がここを訪れました。
しかし、時代が変化しても変わらないものもあります。創業以来同じ土地で営業を続けるジョーンズの施設をいくつかご紹介します。
ジョーンズのシンボルである家屋
マイロ・C・ジョーンズが代表的なソーセージ作りに携わった、ジョーンズのシンボルでもある家屋は会社のイベントやジョーンズ家の家族イベントに使われ、現在もここで生活をしている家族がいます。
ジョーンズマーケットとデリ
1906年に建設された現在のジョーンズマーケットのレンガ造りの建物は、かつてはソーセージ作りのキッチン として使われ「プラント1」と呼ばれていました。隣にある販売所は、創業者のマイロ・C・ジョーンズが車椅子でも通えるオフィスとして1920年代に建設されました。
今日ではこのマーケットは地元の人やここを訪れる人々の憩いの場所となっています。またデリにおいてはジョーンズデイリーファームのハムやベーコン、ソーセージを使ったオリジナルのサンドイッチを楽しむことができます。キッチンの裏側では新製品の試作・開発が行われています。
ジョーンズ・サウス・プラント
2017年には巨大な製造工場がオープンし、ジョーンズデイリーファームの全製品が作られる中心部となっています。ジョーンズの製造メソッドが最先端である秘密についてはブログ「コストコ通」の工場ツアーの詳細をご覧ください。
国内のコストコ全店舗でお求めいただけるジョーンズデイリーファーム全製品のリストはこちらをクリックしてください。
お料理のヒントについてはオリジナルレシピのページをご覧ください。